LED照明器具のあれこれ
- 桑島宏和
- 2015年2月1日
- 読了時間: 2分
LEDの照明器具、ずいぶん価格がこなれてきましたね。
ベーシックな”LEDユニット内蔵タイプ”の60W型(断熱施工可タイプ)のダウンライトなんて、定価で3,500円、実勢価格で2,500円程度ですからね。同仕様の灯具+電球型蛍光灯よりも安く手に入ります。

ダウンライト同様、ブラケットライトもシーリングライトも”LEDユニット内蔵タイプ”は概ね価格が抑えられている傾向にあります。また、”電球”という概念がないので、器具そのものを薄くできたりと、LEDならではの器具も出てきてますね。
これだけ価格がこなれてくると、イニシャルコストも従来の照明器具を設置する場合と差がなくなってきていますので積極的に採用しても良いかなと思ってます。
でもね、全ての照明器具をLEDにする必要はないよなぁとも思うんです。
キチンや洗面脱衣室、トイレなどにダウンライトを設置する場合は、従来型の白熱球で十分なんじゃないかと。
居室に比べて使用頻度は低い割には汚れやすいんですよね。そのくせランプの部分までお掃除されることも少ない。キッチンに設置される場合は少なからず油がまとわりついてしまうのですから、年末の大掃除の時に交換する方がよっぽど気持ちが良いと思うんですけど・・・
それと、団欒をする場所も電球の方がやっぱり良いなと思います。
なぜなら、色や光の拡がり方や温度は電球には絶対敵わなからです。
電球色のLEDは、確かに電球色ではあるけれど、どこか「作りました感」のある色なんですよね。消費電力が少なくて性能が良いのはわかってはいるけど、団欒をする場所などはやっぱり電球の方が良いなぁと思ってしまいます。
とまぁ、最後はほとんど愚痴っぽくなってしまいましたが、各電機メーカーさんはLEDの照明器具を主力にしてきていることは確かですが、何でもかんでもLEDではなくて、LEDと蛍光灯と白熱球を適材適所で上手に使い分けるのが設計者の腕の見せ所だと思います。
あそうそう、”LEDユニット内蔵タイプ”を採用する場合は、注意してくださいね。
実際に点灯してみて「なんか暗いなぁ」と思っても、LEDユニットの交換ができませんので。電球式であれば、電球のワット数を上げてしまえば済んでいたところが、”LEDユニット内蔵タイプ”は器具ごと交換になってしまいます。採用を検討する際はよく検討してくださいね。